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January 04, 2006

『16歳の合衆国』

『16歳の合衆国』(2002年)を観た。マシュー・ライアン・ホーグ監督。ライアン・ゴズリング主演。原題はユナイテッド・ステイツ・オブ・リーランド。『アメリカン・ビューティー』につぐ、郊外に住むアメリカ上層中流階級の「心の闇」を照らしだした佳作。

知的障害児をとつぜんナイフで殺害した16歳の少年リーランドは、一見おとなしく、思慮深くさえあるのだが、そんな彼がなぜ殺人を犯したのかという謎をめぐり、小説家志望の少年院の教師を中心に、リーランドの彼女ミランダ、その姉と彼氏、小説家であるリーランドの父といった人びとの、それぞれトラブルをかかえた人物像と日常が描きだされる。

すべてに悲しみを見いだしてしまうリーランドは、まずバロック的な憂鬱症にかかっているといってよいのだけれど、そこからの救いの道がまったくないのが辛い。人間は過ちを犯すものであり、重要なのはこれからどうするかだ、という教師の台詞は、もっともではあるにせよ、おそらくリーランドには救いにならない。この教師は、リーランドの父親がいうとおり、まともではあっても、小説家向きではないのである。

あと残念な点として、麻薬ジャンキーのミランダや、その姉と彼氏については、もう少し深みのあるエピソードが欲しかった。この彼氏はチャチな強盗の真似をし、少年院にはいると、ナイフでリーランドを殺してしまう。もっともヘルシーにみえる人物が、突発的にとんでもないことをしでかすのは、なんだか、B級ホラー映画において、調子に乗った騒がしい男女が、いちばん最初にあっさりと殺されるのに似ている。

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Comments

こうめいさん
あけましておめでとうございます。
あたしの年始一作目は「あらしのよるに」でした。
今年もよろしく!

Posted by: ゆき | January 04, 2006 at 09:18 PM

> ゆき さん
あけましておめでとうございます。
今年もぼちぼちの更新になりますが、
よろしくお願いします。

Posted by: こうめい | January 05, 2006 at 09:50 AM

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